余命三か月のうそ

篠山市の人口推移と推計(今西 清氏資料)

 

 

 

篠山市の人口推移と市政               

 篠山市名問題

 

 

 2018.6.4  付 の 大西克彦̪氏(元多紀中学校 校長)論文を紹介します。

 

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篠山市政策部創造都市課  御中                                                               2018.6.4         

 大西克彦       

                                             

                              〇〇〇〇〇記〇〇〇〇〇

    稲山悟さまご活躍による、篠山チルドレンズミュージアムの、SASAYAMA──WALLA  WALLA姉妹都市提携30周年記念植樹の桜は元気に育っています。竹見聖司さまご活躍の篠山かるた協会ご活動の様子を、校長としてローマ日本人学校在勤の水井廉雄会長に1月に新聞記事を記して伝えました。
 
    歴史ある「篠山城」のある「篠山市」の名にかかるご【調査】のご【報告】について、市長さま言を借りていえば、「調べれば調べるほど」(市長、広報2017年6月号p.17)に感じること多く、それを19項を建てて以下に申し述べます。

    (1)【調査報告書】にあって【調査報告】にはないのは、下記(2)及び(4)の市名成立の大原則と、同(3)及び(4)の改名の論拠に関するところです。【調査報告】の限りでは大原則と主張論拠に関心が向かないことになりかねないという問題が生じます。

  (2)「全国の城下町には、『丹波篠山』と同様に旧国名と地名を続けて呼ぶところがある」【調査報告書p.5】とあり、市名では「大和郡山」が例示されていますが、旧国名「大和」は福島県の「郡山市」との区別のために冠されているという市名成立の大原則への言及は見られません。例示の「遠州浜松」「尾張名古屋」は市名ではありません。「播州赤穂」は駅名。「丹波大山」「丹波竹田」「丹波日置」(廃線で消滅)「丹波細工所」「丹波東雲」と並ぶ《丹波篠山》という駅かバス停留所を作るというなら、同名の山(2山)や字(8個所)はありますが、市の名前としてのそれはありません。「高田市」があったために「高田」を守る必要から旧国名を冠して「陸前高田市」「大和高田市」「安芸高田市」「豊後高田市」が生まれましたが、元祖「高田市」は合併でその名を消しています。旧国名を冠した市は全国に16例があります《大野市:①豊後大野市/郡山市:②大和郡山市/旭市:③尾張旭市/太田市:④常陸太田市/大宮市:⑤常陸大宮市/(高田市):⑥陸前高田市⑦大和高田市⑧安芸高田市⑨豊後高田市/加茂市:⑩美濃加茂市/八幡市(ヤワタし):⑪近江八幡市(おうみハチマンし)/長野市:⑫河内長野市/(清水市):⑬土佐清水市/狭山市:⑭大阪狭山市/佐野市:⑮泉佐野市/大津市:⑯泉大津市》。いずれも同じ文字の地名を残すための命名で、先例がないのに旧国名を付けるのは後発市との伝説を招きかねない事態となります。「篠山市」に先例はなく、旧国名を冠する必要はありません。「大網白里市」「由利本荘市」「山陽小野田市」「いちき串木野市」という旧国名冠称を連想させる例もありますが、それぞれ合併前の市町名を組んだもので意味対等同類名詞並列でひとつの事柄名詞を修飾する表現法の範疇にあります。旧国名冠称は同名先例との区別のためという大原則を守り現市名は維持されなくてはなりません。

    (3)「兵庫県の公共施設においても、丹波地あ域に設置されている施設の名称は、丹波並木道中央公園など、『丹波○○』といった名称が多く、県の施設か丹波市の施設か分からなくなってしまっている」【調査報告書p.8】というのは、一般によく知られている兵庫県の公共施設命名の方針を無視した表現です。同公園が「兵庫県立」と明示されているのを知らないのでしょうか。県立ではじまった「たんば田園交響ホール」が《丹波市》の施設という人はいるでしょうか。丹波県民局、丹波教育事務所、新たんば荘、丹波の森公苑、丹波年輪の里、丹波消費生活センター、丹波農林振興事務所、丹波農業改良普及センター、丹波土木事務所などについて誰が丹波市の施設というのでしょうか。《(区別が)分からなくなってしまっている》【同】という状況にあるのでしょうか。施設名、産物名で「丹波」というときは旧五国を指し、それが市の名であるときは例えば「丹波市消費生活センター」と「市」を付けていわれていて、一般に旧国名か市名かは明瞭です。ここでの《分からなくなってしまっている》という断定は、旧国名「丹波」が用いられているときの原則に照らして正しくありません。

    (4)「最近では『丹波』がどこを指すかが不明瞭になり、大きな混乱を招いているばかりか、『丹波篠山』は、丹波市と篠山市の両方を指すものとして誤解される事例が広がって来ています」【調査報告p.2】とありますが、《誤解》と決めつけ《広がってきてい(る)》というのは誤った断定です。神戸新聞は地方欄を《丹波》としないでかつては「篠山/丹波」、現在は「丹波/篠山」とし両市を指す表記としています。「丹波篠山」が「城北畑小学校」のように2地域の並列とみられることもあるのであり、これを《誤解》とみるのは誤解、味まつり時アンケートで「丹波篠山」の「丹波」が旧国名として質問した側にとっては《誤解》であっても、それが市名として発せられる場合もあることからは「両方を指す」も「正解」となります。「また、兵庫県丹波県民局が主催する会議の中では、『丹波』あるいは『たんば』という表現がよく使われるが、丹波地域を指すのか丹波市を指すのかが曖昧な使い方がなされている。例えば、丹波県民局主催のビジョン委員会では、『丹波篠山地域』と表示された冊子が配布されたが、これは、丹波市と篠山市を指す意味で誤用しているものである」【調査報告書p.7】ともありますが、この表現は、京都府にもまたがる広域丹波ではなく、旧国の県内部分をいうものとして適切、篠山市に配慮した言い方であるというべきです。これを《誤用》というのは「誤解」で、県民局冊子の「丹波篠山地域」という表現は、意味対等同類名詞並列でひとつの事柄名詞を修飾する「文部科学省」「農林水産省」「経済産業省」「摂丹地区」(摂津丹波地区)「丹有地区」  (丹波有馬地区)「城北畑小学校」「丹南健康福祉センター」などの例に照らせば正しい用い方なのです。「丹波篠山」が何を意味するのかは用いられている状況で判定されることがらです。

(5)《丹波篠山産》《篠山市産》《丹波市産》の購入意向アンケートで、回答者が「丹波篠山」をどうとらえていたかが数字の評価に影響します。「(『丹波篠山』は)丹波市、篠山市の両方  44.7%」【調査報告p.3】は産地も両方ととらえての回答をしていて、それが優位性に反映いると読めます。 アンケートでは「『丹波市と篠山市の両方を指している』という認識が急速に広まっている」【調査報告p.2】という呼称「丹波篠山」と現2市名の効果を比較させ、2市を指すと答えた人の割合が結果に大きく影響しているのを考慮せずその優位性をい謳うのは矛盾、2市を指すから1市よりもよいとしていると読め、「丹波篠山」が優位であっても、これに「市」を付けた場合の判定が下されたのではありません。《調査》の結果は、むしろ新しい「『丹波篠山』に『市』を付けない方がよい」ということを示していることになります。

(6)  「篠山市では、丹波篠山デカンシ節や丹波焼により、日本遺産のまちとして認められ、その魅力を全国にPRしているが、『篠山市』というだけでは、この丹波篠山が篠山に結びつかない」【調査報告p.2「混乱事例」】とありますが、「混乱事例」でもないのになぜわざわざ書くのか、日本遺産のまちとして指定されているのは「篠山市」であって、《丹波篠山》は「篠山市」を説明するフレーズとして置いておけばよいといいたいところです。「『丹波』がどこを指すのかが不明瞭になり、大きな混乱を招いている~『丹波篠山』は、丹波市と篠山市の両方を指すものとして誤解され」【p.2】といいながら、「篠山市といっても通じないが、丹波篠山といえば分かってもらえる」【p.4】というのは矛盾した陳述です。

(7)「インターネットで丹波篠山を検索すると、丹波市の情報が出てきている」【調査報告p.2】とありますが、何時のことか。「丹波篠山」で検索すると「篠山市」が出るようになっていて、「篠山」の文字を入れた地図とともに「兵庫県の中東部に位置する市。丹波県民局管轄区域。旧丹波国として古来京都への交通の要として栄えてきた歴史があり、町並みや祭りなどに京文化の影響を色濃く残している」(Google、2018.5.2検索)と説明されていることに《調査》は反していることになります。「丹波篠山」がどこを指すかを地図も入れて明瞭に示していることを確認されたいところです。

(8)「篠山市に行こうと思っていた観光客が間違って丹波市を訪れていた」【調査報告p.2】というのも何時のことか。《丹波篠山》という呼称のデメリットであるこの種の事例も市名問題が出て以来は見られないのではないか。購入先誤認者はその時に学習、市名を変えろとはいわないでしょう。市名問題効果で最近は同様例は見られないのではないか。ふるさと納税に関しても何時のことで、何件あったのか。市名問題発生後にはないのではないか。状況の変化に即していないといわざるを得ないところです。

(9)「『丹波の黒豆』の本場が丹波市だと誤解され、テレビの番組でも取り上げられている」【調査報告p.2】とありますが、「本場」とは「①ある物事が本格的に行われている土地②ある物のおもな産地③(略)」(旺文社『国語辞典』p.1338)のことであり、「丹波黒」(「丹波黒大豆」)の「発祥地」は篠山市であっても、生産の「本場」は篠山市だけではなく、兵庫県のほか岡山県、香川県、京都府、滋賀県でも作られていることから、テレビの番組もブランド品「丹波黒大豆」振興の観点で評価することもできるところです。(右上へ)


 

 

「丹波篠山 」幼稚劇団  巡業

    酔っ払い  「52億」大宝令

            内弁慶 梅雨入りの段~

 

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「聞いてくれない」

                    丹波市側

                  「 お気の毒です」と冷笑

 

 

住民抜き調査 に ほうかぶり  

 改名を求めぬ住民には押付け

 

 

   お上・氷上の偽装出荷黙認に へなへな、

         

        市民に 日々刻々「丹波篠山」強要

 

 

                                            激怒    忖度政治、お前もか !

 

 

 

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  《執筆中》

 

 質問

 

➊  市は「52億円」の積算根拠をすべて証明して下さい。

 

➋   「 丹波篠山 」  地域名、通称 、ブランド名…◎、

        「   篠山    」 は 、   地名、  市名=《公式名》

 

        商品名、産地名…ブランド名…受益者は限定的    

        地名…  全住民(子ども、学生、労働者、障碍者、高齢者)                              範疇の違う

       要望者らの被害と切実な要求には、市政・県政の誠実で厳正な  対処が必要である。

然るに、丹波市側が「聞いてくれない」とか「お気の毒です」と冷笑されて、諦め引き下がるるのでなく、証拠を明らかにして厳正な 対処を求めるべきである。

言い換えれば、5「2億円…」云々の大げさな宣伝は、「証拠になっていない」と冷笑されていることに気づかねばならない。

 

 

➌経済の「グローバル化・合理化」の必然的結果として、「人減らし」→人口減→財政赤字→ドーピング経済(アベノミクス)、トランプ流アメリカンファーストなど)格差拡大→

→地方自治体等統廃合   等々の諸矛盾の悪循環の中の一要求

 

 

短絡的に「市名変更」に矮小化して、迷路にのめり込んでいる。

➍  「旧氷上郡」産を「丹波篠山」産と偽装するのを黙認する行政姿勢こそ間違い。

 

産地名は…、不満、混乱に輪

 矛盾も

 

 「52億円」の積算の根拠とされた数値は、経済の利潤、税収額、減収額の客観的な事実の動態もとにした資料はほとんどないない。実態をし

 

拙速ではなく

論点を整理して

 

 

篠山市の市名変更説明会が、4月28日市民センターで開催された。報告書(全文)は、A5・厚さ約2㎝ページ数では見事な拙速の

 

 「すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。」(憲法第十五条 2)に抵触する

公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。 

 全市民的合意の得られる案は出された。

誹りは避けられない無駄骨を折らせたし後世にらさせない結着を

 

問1   積算方程式と係数が出来るまでのプロセスの説明を

問2   民間業者社が地方公共団体の政策立案に関与する問題点

             憲法12条、公平性、の決定までの関係法規

           規制と緩和

           信憑性・確率と

問3   、議決 、委託、委任、入札 、                     代行と地方自治權

           結果責任

問4   高額寄付・ご芳志者の願い   

問5   宛先 領収の責任者 と寄付金の配分権限  ・予算・ 市議会

           その他

明日への

「つぶやき=提言」を

 

 

 

🙂   みたけ仙寿 3 

 

or

 

    :( みんなの広場 :)  ささやま 🙂 

常設のフォーラム  

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(10)「丹波篠山を『丹波市と篠山市のこと』と混同し、アナウンスしている」【調査報告p.2】とありますが、どんな場面でいつのことなのか。画面の表示は二つの市を指していたのではないか。画面は《丹波篠山》ではなく「丹波・篠山」、音声は「タンバシ・ササヤマシ」であれば、《混同》というのはあたりません。「篠山」をいうのに《丹波・篠山》ではなく「兵庫・篠山」(2017.11.27関西TV「よ~いドン」中『たむけん日帰りツアーで兵庫・篠山への旅』)としていたり、NHKテレビ天気予報画面で「丹波」は旧五国並列の中で出し、地域代表10市には「篠山」を出すようになっていたりして、市名問題の提起の効果も感じられる中、状況の変化に応じた判断が求められるところです。丹波市と篠山市の2市をいうとき、例えば「丹波県税事務所などは25日、篠山、丹波両市の」(2018.5.26神戸新聞)のようにされているのは適切な示しかたで、もしここに旧国名が加わると視覚的にも音声的にもよろしくないことになります。

 

(11)「関西圏以外では篠山市のことを『しのやまし』と間違って呼ばれることが多く、『丹波篠山』と『丹波』を付けると、理解されることが多い」【調査報告p.2】とありますが、これは漢字の読みにかかること、大字小字に「篠山」が付くのが茨城県に4個所、栃木県に2個所、神奈川県に1個所ありますがいずれも読みは「しのやま」、福岡県の1個所だけが「ささやま」、山では長野県のは「シノヤマ」で高知県と愛媛県の境のは「ささやま」と、漢字「篠」は「シノ」とされるのが多い中、「しのやまし」で検索すると「篠山市」(ささやまし)が表示され(Google.、2018.5.2検索)、「たんばしのやま」でも「篠山市」が示される(同)という状況があり、ATM使用で「篠山支店」は「ササヤマシテン」が正しいと学習されるところにて、今日的視野に立って考えることができる問題といえます。ルビでの対応の方法もあり、例えば鳥取県東伯郡琴浦町保伯37-1大山乳業農業協同組合【写真①】の「大山まきば牛乳」のパック【同②:2018.5.16岡本病院提供牛乳】には「大山」に「だいせん」と仮名を振っているのは参考になるところです。

 

(12)「地域経済への影響は52億円以上」【調査報告p.5】とありますが、どうやら10年分のことのよう、5月2日「平成30年度篠山市民人権のつどい/人権啓発研修会」で『広報特別版』が配布され、市長は挨拶でこの《52億円》を強調。趣旨外の場を利用してのことでした。「地名ブランド力を徐々に失うと仮定して」【同】損失23億円余を、購入実際場面では比較選択の余地のないものを二者択一で答えさせた結果で効果28億円余を見立ての架空の数字ですが、10年分とは言わず、《一攫億金》の印象を誘っています。その《捕らぬ狸の皮算用》的金額も1年では5.2億円、平成28年度篠山市GDP実質1,559億円の0.3%にあたるのに対しては厳密ではない数値です。購入意向で《栗は、増加1.8%、不変98%、低下0.2%》【統計センター調査】、1.6%をプラス要素としての積算でも関係人口が多いと効果金額は高く出るということになります。場違いの挨拶は《52億円》をいうためのものだったようです。(4)で見たように、《丹波篠山》が2市を指すと思っての回答者もあり、《丹波篠山》=「篠山市」を前提にしている《調査》結果を、市名の是非に使うことも許されません。

 

    (13)調査報告書で《混乱》《誤解》として示されている例は、《丹波篠山》にかかるものです。「丹波篠山」という言い方自体の受け止め方に帰することです。《混乱》《誤解》はデメリットのところ、そのように断じる事例がある方が都合がよい論理展開がなされています。《曖昧》に関するところは明瞭に用いられているのを勝手に曖昧と断じてのことであり、全くの空論です。変えると後発市とも読まれる弊害が生じることになりましょう。それでも変えるというとき、施設名、団体名、イベント名、姉妹都市提携使用名、メディアでの扱われ方、音声による伝達での位置特定、等々への悪い影響が懸念されます。「兵庫県」を付けて市名をいうとき府県をまたぐ旧国名が挟まるのもよろしくありません。《タンバササヤマシ》のデメリット、「ササヤマシ」のメリットを見極める観点を欠く《調査報告》となっています。「市名を変えても問題は解決しない。それよりもブランディングを」(丹波農林振所長)に「変えれば(産地表示で)指導をうけることはない」(広報)と問題をはぐらかすのは、市長日記でいう「篠山の時代」を区切ろうとしているからでしょうか。農協では2011年に「丹波篠山黒豆」として商標登録し(2018.1.21神戸新聞参照)、市議会特別委員会もいう地域団体商標制度の活用をなぜいわないのでしょうか。「丹波篠山」と表記して販売していながら、「現在の混乱状況が続くと丹波篠山産の優位性が低下します。仮に10年の期間で地名ブランド力を徐々に失うと仮定して、その金額(積極的に地域 ブランドを維持することで経済的な損失を抑制することで得られる経済効果額)を算出しました」【調査報告p.4】と、仮定で《効果》を謳い、市名変更に誘導しようとするには、その制度の活用は好ましくないからでありましょう。《曖昧》=《使用不許可》→《市名変更》の論理が崩れると困るからでしょう。《曖昧》《混乱》《誤解》が必要のようです。市名変更のために産地表示のことを利用しているようで、プロジェクトチーム《調査報告書》はそれを弁護する目的で書かれているといわざるを得ません。読み方を誤っている「味まつりアンケート」結果の掲載【同p.8】はあるのに、民意を映した市議アンケート(2017.12.4議会など)にふれることは一文字だにありません。「丹波篠山」を《曖昧》と決め付け「あと5年、10年たって『丹波篠山』がどこを指すのかもっと曖昧になれば法的にも使用できなくなります」【広報1月号、5月号】と、《曖昧》を根拠もなく増幅して卓立しているのは、虚構の論拠がここにあるからです。ふるさと納税の納入先を間違う人がある方が市名変更には都合がよく、白を黒と言いくるめたような材料で薔薇色の絵を描く論法での展開は政治課題の一方の立場に立つものとなってなっています。

 

    (14)条例で定められている市名を守るべき立場のものが、旧国名は同名の先例との区別のためにのみ冠するという市名成立の大原則から改名は不要なのに、市名変更を唱え、広報には「市長を中心に市役所職員が~どこにでも出向き~調査結果の説明や話し合い~」【調査報告p.6】とあります。条例を守り公平中立であるべき立場のものが、政治課題の一方をいうのは、憲法や公務員法に照して問題にならないでしょうか。「ふるさと一番会議(で)市名問題について調査結果を丁寧に説明し~」【同】とありますが、正しく書かれている丹波県民局の文書まで「誤用」【調査報告書p.7:上掲】と断じる虚構の《説明》を重ねるつもりなのでしょうか。会議が《手続きを踏んだ》とする口実づくりになるのをおそれます。

 

    (15)「<氷上>県立丹波医療センター(仮称)着工1年」「<篠山市名変更問題で市が調査へ>企業の負担や支援策検討    商工会などに協力依頼  夏ごろに具体策」(2018.5.11神戸新聞見出し)。前者は「丹波」について《(旧国名か市名かが)分からない》と《プロジェクトチーム》がいいたい材料になりそうですが、「丹波」が旧国名を意味する場合として活用できる事例になります。後者は政治課題として議会特別委員会報告に対抗していて、各企業は《変更》の場合の回答を出さざるを得ないことになり、《支援》を条件に《変更》を是認したことにさせられるのではないでしょうか。

 

      (16)《調査報告》は「『丹波』=『不明瞭』」「『丹波篠山』=『曖昧』」を論拠としていますが、《不明瞭》《曖昧》の根拠は曖昧、というよりも、「丹波市」と「篠山市」を意味する場合の県民局文書を《誤用》と決め付けてのそれは根拠の価値を有しません。アンケートでは「(2市を)指すという誤解が広がって」【調査報告p.2】としいる呼称「丹波篠山」と現2市名の効果を比較させ、2市を指すと答えた人の割合が結果に大きく影響しているのを考慮せずその優位性を謳うのは矛盾、2市を指すから1市よりもよいとしていると読め、《丹波篠山》に「市」を付けないほうがよいと《調査》の結果は語っていることになります。

 

    (17)《調査報告》は、市名変更の大義名分を何ら語っていないのは、「農業者は困っている。(市名の)変更を」(ふるさと一番会議参加者、2018.5.18)「困っているものを助けるために(市名の)変更を」(同閉会後市長談)と短絡的にことの進行をいうのと通じているといえるのではないでしょうか。

 

    (18)「ヒトはなぜ立ったか──立ちたいと思ったから」(大田尭、教育科学研究会全国大会委員長講演、松江市、1976)に倣えば、「市名をなぜ変えようとするのか──変えたいと思ったから」となりそうです。2015年2月の市長無投票当選後ビラの最後には「市名変更の提案」の文字があり、「要望書」は2017年2月、産地表示とかかわって「丹波」不明瞭論「丹波篠山」曖昧論が卓立されだしたのは同年8月で、それが「『丹波篠山』が篠山市のことを指すと多くの消費者が認識しなくなると、丹波篠山の表示が使用できなくなる可能性が高くなります」【調査報告p.5】と《消費者の認識》を独断的に仮定して市の名を変えようとすることに及んでいます。例えば、《丹波市三宝》ではなく「丹波三宝」のひとつとされる「丹波黒大豆」が「兵庫県篠山市産」で出され、ブランド振興に貢献するという観点が《調査報告》にみられません。論議の地名にかかる認知状況の変化への影響を見ればすでに問題解決を得ているというべきでありましょう。

 

    (19)兵庫県広報紙『Hyogo.県民だより』平成30(2018)年6月号丹波版には、最終頁で「丹波」の2文字の下に「篠山市・丹波市」を添え「丹波地域の風景」 森』の姿」を紹介、「大粒の名産品を育む田畑──栗、黒大豆、大納言小豆など、全国に名をはせる名品を育んでいます」、『篠山城下町』の写真とともに「山里と街道沿いの集落と町──農村集落や城下町、旧街道沿いの宿場町の面影を今に残しています」などを述べています。例えば「『丹波地域』(篠山市・丹波市)」との表記を見る「県民だよりひょうご平成24年3月号丹波版」に比べても、地名の出し方への配慮がにじむ紙面となっています。篠山市の発展を論じる視野を示唆する記事であるといえましょう。  

 

    篠山市広報No.229(2018年5月号)にも掲載された《調査報告》について感じるところを述べました。ご判読あれば幸いです。

 

2018.6.4

 

篠山市野中自治会員大西克彦

【0ur38f47113197u@ezweb.ne.jp】(先頭:数字zero)